抹茶の知識
抹茶 / 概要 / 歴史 / 日本の製法 / 成分と効能 / 賞味方法 / 脚注
日本の製法
原料となるのは碾茶(てんちゃ)。碾茶に用いる茶は煎茶に用いるものとは異なり、葭簀(よしず)と藁(わら)を用いて直射日光を遮り「簀下十日、藁下十日」被覆栽培する(玉露と同様の栽培法)。これにより茶葉は薄くなり、うまみやコクも増す。収穫は1年に一度。若葉をていねいに手で摘む。手摘みした茶葉はその日のうちに蒸した後、揉捻(じゅうねん)を行わずに乾燥させる。もまないところが煎茶や玉露との大きな相違点である。この碾茶を刻み、葉柄、葉脈などを取り除いて真の葉の部分だけにし、粉末にする。温度変化の少ない石臼(茶臼)を用いる。
茶銘とお詰め
茶にはそれぞれ「初昔(はつむかし)」、「後昔(あとむかし)」、「千代昔」、「葵の白」、「青海白」などの銘がつけられる。茶人が茶銘に趣向を凝らして楽しむようになったのは江戸時代に入ってからだと考えられている。茶畑は「茶園」、製茶業者は「茶師(ちゃし)」と呼ばれる。茶師はもともと茶葉を茶壷などに詰めて納めたところから「お詰め」とも呼ばれる。
抹茶は、有態に言えばチャノキの葉(茶の葉)を粉|粉末としたものだが、その製造工程が煎茶とは異なり、蒸す|蒸してから乾燥させ、これを砕いて葉脈などの不純物を取り除き、さらに茶臼という臼でひいたものである。江戸時代までは茶臼でひきたてのものを飲用していた。茶道では前日などに茶臼でひいたものを飲む。家庭用にはすでに粉末化されプラスチックのフィルム袋に密閉されたもの...
