紅茶の知識

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飲み物としての紅茶


茶葉を熱湯で抽出し、その抽出液を飲用する。抽出の方法にはいくつかの種類があり、淹れる人ごとに各々の決まりがあるといわれている。好みにより、砂糖、牛乳|ミルク、レモン、ジャムなどを入れて飲む。日本ではミルクのかわりにコーヒー用のクリーム (食品)|クリームを入れることも多いが、風味は劣る。ティー・バッグを使えば、手軽に紅茶を楽しむことができる。さらに、シナモンなどいれて飲んだりすることがあり、独特の風味や味を楽しむことができる。これは、シナモンティーという。紅茶とミルクを合わせたもの、いわゆるミルクティーをいれる際に、ミルクを先に入れるか、紅茶の中にミルクを落とすかが、紅茶好きの間では常に議論の種になる。イギリス王立化学会が2003年6月24日にレポート「完璧な紅茶の入れ方 (How to make a Perfect Cup of Tea pdf)」で、冷たいミルクを先に入れたほうが良いと発表したが、これは熱い紅茶の中にミルクを注ぐとミルクのタンパク質が変質し風味を損ねてしまうことが化学分析の結果明らかになった、というものである。しかしイギリス始めヨーロッパ諸国でミルクといえば低温殺菌牛乳が主流であるため、おそらく低温殺菌牛乳のミルクを使った場合の話と考えられるレポート本文には、「UHT(超高温殺菌)は熱変性しており、味もよくない。」と記されている。完璧な紅茶=ミルクティーという発想はイギリスらしい。。日本のミルクは120℃から135℃で殺菌しすでに熱変性した超高温殺菌牛乳が主流であるため、どんなに熱くても100℃以下の紅茶にどんな順番で注いだところで、ミルクの風味が変わるとは考えにくい。低温殺菌牛乳が好きな人は入れる順番を考えればよいし、普段から超高温殺菌牛乳に飲みなれている人にとってはそれほど気にしなくてよい話である。また、「ミルクを先に入れるべき」との根拠として熱い紅茶を上質な薄手の茶器に注いだ場合、熱によりひびが入る可能性があるため冷たいミルクで緩和するというものがある。しかしこれもあらかじめ茶器を温めておくことにより回避は可能である。紅茶の水色は抽出に用いた水の硬度 (水)|硬度により大きく変化する。通常、硬度の高い水で淹れた紅茶は水色が濃く、暗い色調となる。飲料水の硬度が比較的高い欧州で飲んだ紅茶の水色を参考に、硬度の低い日本の水で紅茶を淹れると、味としては非常に濃く、渋みの出た紅茶になるので注意すること。また、軟水は硬水に比べ紅茶の成分、特にタンニン類を引き出す能力が高いため、同量の茶葉を用いた場合でも軟水で抽出したものは味が濃く、きつい紅茶となる傾向がある。

紅茶の淹れ方

紅茶の入れ方には大きく分けて、淹茶式、煮出し式、煮込み式、濾過式の四つが知られている。

淹茶式(えんちゃしき)


ポットなどの容器に茶葉を入れ、熱湯を注いで蒸らし、茶葉を濾別して抽出する方法。家庭における一般的かつ本格的な方法と言われる。ティーバッグを用いる場合もこれに分類される。おいしく紅茶を淹れるコツは、良質の茶葉を用い、新鮮なくみたての水を用意し、あらかじめよく温めておいたポットに茶葉を入れて、十分に沸騰(ただし、沸騰したてのもの)させた湯をすぐに注ぐことである。ポットが冷めていては沸騰した湯も冷めてしまい、茶葉の旨みが抽出されにくいので、冬場は特に手を抜かないでおきたい。茶葉を充分に蒸らし、葉が開ききってからカップに注ぐ。ポットは蓋付きのものを用い、ティーカップもあらかじめ温めておくと良い。抽出時間はBOPなどの粉末状の茶葉なら2分以内、OP以上の茶葉の形が残っているものなら3 - 5分がよいとされる。あくまで目安なので好みで調整するとよい。なおジャンピングは、美味しい紅茶を淹れるための絶対条件ではない。

煮出し式


鍋や釜に湯を沸かし、茶葉を入れてそのまま煮出した後、茶葉を濾別する方法。煮出す時間は普通30秒程度。煮出している最中は蓋をすること。鍋一つでも出来る、比較的簡便な方法ではあるが、一度に多量に抽出できる上、抽出時に変化が与え易く、応用の利く方法である。また、ロシアやトルコなどでは紅茶を入れる際の湯沸かし器としてサモワールが伝統的に使用されてきた。サモワール上部にはティーポットが据えられる構造となっており、ポットが加熱され続けることにより茶液が濃縮される。; ロイヤル・ミルク・ティー
: 水の代わりにミルクを用いたもの。クリームを加えてより濃厚に仕立てることもある。ただし、これは紅茶の本場イギリスを連想させる単語として「ロイヤル」を用いた日本独特の呼称であり、イギリスにおいてそのような表現は存在しない。イギリスではこの手の紅茶は「インディアンティー」つまり後述のチャイと呼ばれており、特に区別されていない。
  • スパイス・ティー
    : 水の代わりにミルクを用い、更にシナモンやクローブなどのスパイスを加えたもの。

    煮込み式


    煮出し式に似ているが、水の代わりにミルクを用い、抽出に比較的長い時間をかけるもの。チャイ|インド・チャイがこれに当るが、ハッキリとした定型が無く、煮出し式との区別はむずかしい。多くの場合、多量の砂糖とスパイスが入る。またミルクを使った煮出し式と比較すると、煮出し式は茶葉の香りを飛ばさぬようミルクが完全に沸騰する前に(俗にいう「吹かさないように」)火を止めるが、煮込み式の場合はあえて何度も煮返して水分を飛ばし、茶葉の香りよりはミルクの濃厚さとスパイスの香りを重視して作る場合が多い。店頭では常時沸かしっぱなしになっていることが多い。

    濾過式(ろかしき)


    茶漉しやネル袋に茶葉を入れ、上から熱湯を注ぐ方法。このときにネル袋を抽出液に浸漬したり、茶葉を搾るなどの操作が加わる。上から熱湯を注ぐだけでは「色つきのお湯」程度にしかならず、逆に揉んだり絞ったりすれば非常に濃い紅茶となるが、いずれにせよ良い方法とはいえない。多量の砂糖とミルクを添えて味を誤魔化さねば飲みにくい代物である。

    紅茶の飲み方(作法)


    世界各地にはさまざまな紅茶の楽しみ方がある。

    日本

    日本ではコーヒーや緑茶に比べると飲まれる頻度は低く、特に紅茶を好む人以外はそれ程頻繁には飲まれない。その為紅茶を出したり、紅茶を敢えて注文する人は、よく言えば「こだわりがある」「上品」、悪く言えば「気取っている」「ブルジョワ」等のイメージを持たれる事もある。
    しかし、最近では缶やペットボトルの紅茶(紅茶飲料)が増えてきており、手軽に飲めるようになった為、紅茶を飲む頻度は上がってきているようである。紅茶を好む人は若い女性が圧倒的に多く、男性ではコーヒー、また年齢が上がるにつれて緑茶を好む人が多い。
    多少のばらつきはあるものの、ストレート、ミルク、レモンの3種類の飲み方全てが一般的であるのも特徴(イギリス等ではミルクティーで飲む場合が圧倒的に多く、他の飲み方はあまりされない)。また、寒暖の差がはっきりしている気候の為、ホット、アイスのどちらでも飲まれる。

    イギリスおよびアイルランド


    イギリスといえばアフタヌーンティーなどが有名であるが、一般の家庭や喫茶店では手軽なティーバッグによって供されることがほとんどであり、好事家の家庭や専門店、および高級ホテルなどにおいてのみ茶葉が用いられている。産業革命時代に労働者の空腹を紛らわす目的で労働者階級にまで普及したため、伝統的に砂糖を入れて飲まれることが多い。イギリスにおいては日本と違い、紅茶と言えばほとんどがミルクティーであり、レモンティーは夏場にアイスティーとして時折飲まれるくらいである。その為テイスティングの時ですらも、ストレートではなくミルクを入れて行われる事が一般的である。

    フランス


    フランスといえばコーヒー文化であり、実際国民一人あたりの紅茶消費量はイギリスの十分の一程度でしかない。が、イギリスの紅茶が労働者階級にまで行き届いた日常性の高いものとすれば、フランスでの紅茶は普及が進まなかったため、逆にブルジョワの文化として定着した。日本でイメージされる「優雅なアフタヌーンティー」のような、ゆっくりと寛いで紅茶を楽しむスタイルは実はフランスのそれに近い。

    インド


    植民地時代にイギリスの影響を受けたのち、独自の喫茶文化を発達させた。詳しくはチャイを参照。

    香港


    イギリス流のアフタヌーン・ティーも盛んであるが、庶民はエバミルクと砂糖をたっぷり入れたミルクティーや、レモンを1/3個分程使った、レモンティーを特にアイスで楽しんでいる。また鴛鴦茶というコーヒーと合わせた香港独特の飲み物もある。

    チベット


    中国雲南省などで作られる磚茶(せんちゃ。茶葉と茎を蒸して固形化したもの)とバターと岩塩、プンドを、ドンモやチャイドンと呼ばれる筒形の容器に入れ、攪拌して作る。バター茶とも呼ばれ、チベットでの重要なビタミンC摂取源である。どちらかというと味はスープに近く、主食のツァンパを練るのにも使う。

    ロシア


    一人分ずつ供されたジャムをスプーンですくって舐めながら紅茶を飲むのが本場ロシアでの作法である。寒い土地で紅茶にジャムを入れると茶の温度が下がり、体を温めるのに適さなくなってしまう。またお茶そのものが渋くなってしまう。日本において一般に「ロシアン・ティー」と言えば、紅茶にジャムを加えて飲むものとされているが、大変な誤解である。紅茶にジャムを加えて飲むのは、ロシアではなくウクライナやポーランドの習慣。

    トルコ

    トルコでは、トルココーヒーのイメージがあるがこちらは高級品で、紅茶が身近な飲み物になっている。独特の形をした紅茶をだすための器具があり、真ん中がくびれた細身のガラスコップに入れて客に振舞ってくれる。この地を旅行すると、必ずこのような紅茶にお目にかかる。
    かつてはアップルティーが流行ったことがあったが、現在一般に飲まれているチャイは普通の紅茶である。現地の人は小ぶりのグラスに角砂糖をたっぷり入れて飲む。トルコで出されるチャイは渋みが強く、日本では砂糖を入れない人でも入れて飲んだ方が美味に感じる。
     これとは別にハーブティーなども売られているが一般的ではない。

    Quotation:Wikipedia - Article - History  License:GFDL

    インド北部産。水色は透明度の高い琥珀色でストレートティー向き。世界最高と称される特徴的な香気(マスカットフレーバー、あるいはマスカテルと呼ばれる)と、好ましい刺激的な渋味(一般にパンジェンシーと表現される)を持つ。特に硬度の低い水を用いると良く香りが出ると言われる。ダージリンには、100以上の茶園が存在し、そのうちの約半数が毎週茶葉を競売に出しているようだ...


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